はじめに
「話す前に、もう頭の中で相手の
反応を想像してしまう…」
そんなこと、ありませんか？
「怒られたらどうしよう」
「どうせ聴いてくれないかも」
「理論的に返されたら答えられないかも…」
このように、
相手の反応を先回りして不安になる癖は、
多くの人が無意識に抱えています。
そしてこの“先回り思考”こそが、
私たちの心を疲れさせ、
コミュニケーションを
難しくしてしまう原因なんです。
この記事では、
マインドフルネスの観点から、
話す前の不安を手放す3分ワークをご紹介します。
会話の前に心を整え、
自分らしく話せるようになるためのヒントとして、
ぜひ読んでみてください。
先回り思考が生まれる理由
私たちは「相手にどう思われるか」を
無意識に気にして生きています。
それは、人との関係を大切にしたいという
優しさの裏返しでもあります。
ただ、未来の反応を予測してばかりいると、
“まだ起きていないこと”に心がとらわれて、
今ここにいる自分を見失ってしまいます。
マインドフルネスでは、
「過去や未来の思考にとらわれず、
“今この瞬間”に意識を戻すこと」
が大切だとされています。
🧩３つの事例から見る「先回り思考」
①仕事の場面
上司に休暇の相談をしようと思った瞬間、
「忙しいのに何を言ってるんだ」と怒られそう、
と身構えてしまう。
その結果、実際に話すときには萎縮して、
伝えたいことが伝わらない。
でも、上司は意外にも
「早めに言ってくれて助かるよ」と
受け入れてくれた。
——“予測の中の上司”と“実際の上司”は、
別人だったなんてことありませんか？
②子育ての場面
子どもが宿題をやらない時、
「どうせ言ってもうるさいな〜と反発される」と
思って言葉を飲み込む。
でも実は、子どもは
「わかってるよ」と言いたかっただけ。
少し間をおいて
「今、やる気にならないんだね」と
言葉をかけたら、素直に動き出すことも。
「未来の反応」ではなく、
「今の気持ち」に寄り添えた瞬間です。
③親との関係
親に「もう少し休んで、こっちに任せて」と
言いたくても、
「うるさいって言われそう」と躊躇する。
でも勇気を出して、
「心配だから」と正直に伝えたら、
「ありがとうね、
そう言ってもらえると嬉しい」と返ってきた。
先回りの不安がつくる壁の向こうに、
ほんとうのつながりがあったのです。
先回り思考が出てきたら、
3分でできるマインドフルネスワーク
Step1：呼吸に意識を向ける
静かな場所で背筋を伸ばし、
肩の力を抜いて座ります。
鼻からゆっくり吸って、
口からゆっくり吐きます。
胸やお腹の動きを感じながら、
「今ここ」に意識を戻してみましょう。
Step2：先回り思考に気づく
頭の中に「どうせ怒られる」
「答えられないかも」といった
思考が浮かんだら、
ただ気づいて、
心の中でラベルを貼ります。
「これは未来の不安だな」と。
ジャッジしたり、
無理に消そうとせず、
雲が流れるように思考を眺めてみましょう。
Step3：自分の領域に意識を戻す
最後に、
「相手の反応はコントロールできない」と
心の中で唱えます。
今、自分が伝えたいことに
意識を戻すだけでOKです。
たった3分でも、
思考の渦から離れて落ち着きを取り戻せます。
マインドフルに話すということ
マインドフルに話すとは、
「相手にどう思われるか」よりも、
「自分がどう在りたいか」に意識を戻すこと。
相手を尊重しながらも、
自分の言葉で誠実に話すことです。
それが、アサーション（自己表現）の第一歩でもあります。
おわりに
もし「話す前から不安になる」
「うまく言葉にできない」と悩んでいるなら、
それはあなたが優しい人だから。
大切な関係を守りたいと思う
気持ちの表れです。
だからこそ、自分を責めるのではなく、
まずは呼吸から始めましょう。
自分の心を整えてから話すと、
自然と相手への伝わり方も
言葉のチョイスも
変わっていきます。
この3分マインドフルネスは、
私のセミナーでも体験できます。
そして
人間関係のストレスを減らし、
コミュニケーションの本質を学んで
心の余裕を取り戻したい方は、
ぜひこちらもご覧くださいね。
“言えない私”を卒業！マインドフルネス×アサーション実践セミナー
「言えない私」を卒業したいあなたへ 義母に「急に来て」と言われると断れず、疲れていても笑顔で合わせてしまう 夫に「ちょっと手伝って」と言いたいけど、逆に気分を悪…
ヨガノヒ Katsura
こちらの内容を音声で聴きたい方は
こちらもどうぞ。
今日もマインドフルな1日を
お過ごしください♪
Katsura
